伸びる子 伸びない子

スポーツでも習字やピアノなどの習い事でも、時に子供たちは信じられないような伸びを見せることがあります。勉強においても同じようなことがあります。しかも、勉強が得意だとか苦手だとかは関係なく起こるのです。ではどのようなタイプの子が伸びていくのでしょうか。

まずは言われたことがきちんとできる子。宿題が出されたらきちんとできるとか、家の手伝いをしなさいと言われたらきちんとできる子。このような子は他人のアドバイスを素直に受け入れることができるので、自然と学力も伸びていきます。

以前、中2の夏期講習から塾に来た男の子がいました。勉強は全くできず、学年順位もかなり下の方でした。しかしこの子は言われたことを素直に受け入れ、時間はかかりましたが、ひとつずつ着実にこなしていくことで中3の最後のテストでは学年順位が10番台まで上がりました。このような大幅アップはまれなケースではありますが、現実に起こりうることなのです。

ここからさらに伸びていく子には共通点があります。それは言われなくても積極的に物事に取り組めるということです。そもそもなぜ塾に通うのか?それは「学校の勉強がもっとわかるようになりたい」とか、「もっと成績を上げたい」といった思いがあるからではないでしょうか。このような入塾する時の思いを持ち続けることができれば、またその思いを行動に移すことができれば、自然と成績は伸びていくものですし、その中で何人かは驚くほどの伸びを見せてくれます。

逆に塾に通っていてもあまり伸びない子もいます。特に多いのは「塾に通っていれば大丈夫」と思っている子です。このタイプは塾に依存していて、学校の授業や家庭学習をおろそかにしています。『学校』・『家庭』・『塾』の3つがうまくまわり始めて、やっと成績は上がっていくのです。『家では勉強しないからせめて塾だけでも』とお考えの保護者の方もいらっしゃいますが、それでは成績を上げていくことは非常に困難です。

このような子に対しては、まずは学校の授業をしっかり聞いてくること、そして次に学校や塾の宿題を確実にかつ丁寧にしてくることから指導していきます。もちろん保護者の方にも協力していただきます。言われたことがきちんとできるようになると、次のステップに進むことができます。これでやっと成績が伸びていくための土台が出来上がるのです。

私たちは、子供たちが素直にアドバイスを受け入れてくれるようになるために常にコミュニケーションを図り良い関係を築いていくことと、子供たちのやる気のスイッチを見つけてそれをオンにしてあげることを特に大切だと考えています。

 

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

カテゴリー